2015年9月24日木曜日

誕生死した息子のこと2(供養)

他の方がどうされたかは解りませんが、なにせ小さな小さな亡骸をどうしていいのか最初は何一つ解りませんでした。

ネットを彷徨い、いろいろな経験談を読み、検索をかけて、私なりの方法を見つけていくしか有りませんでした。

1.火葬。

業者に頼まれる方もいらっしゃるようですが、私達は自分で手配しました。公営の火葬場に電話してどうすればいいのか相談しました。使用料は子供は数千円でした。子供は朝一かその日のラストです。
 私達は事前に火葬場の事務所に出向いていろいろ相談しました。退院して、出生届けを出し、そのまま死亡届け、そして火葬の書類をもらって、そこから火葬場に相談しました。その間は息子は病院に預かってもらっていました。
 火葬場には骨壺も売っています。でも子供用はなく、分骨用の小さな骨壺を買っておきました。数千円だったと思います。

2.棺。

火葬を自分達でするので棺が必要です。病院が用意してくれた白い化粧箱でもいいのですが、ネットで検索すると子供用のかわいい棺を買える事が解りました。その中でも一番小さくて白い布張りの棺をみつけました。いろいろ解らない事もありその業者に直接電話して質問しました。その時、私は事務的に淡々と話しをしていたのですが、最後にその業者さん(男性の方)が、、「お母さん、今は出産後で体もキツイでしょ、無理しないで」とやさしく気遣いの言葉をかけて下さったのには驚きました。そこで涙が決壊し、電話を切った後もしばらく泣いていました。

 泣くことは重要なようです。

こちらのサイトです。本当にありがたい言葉でした。
天使のSORAさん。家送葬通販さん
http://www.tenshinosora.com/index.html

3.写真。

出産してからは、病院にはとても気を遣ってもらいました。
  1日は同じ部屋で過ごしました。もちろん保冷剤を体の下や横に置いて、時々取り換えて、冷房を付けっぱなしにしていました。その間、沢山の写真を撮りました。
  そして、これは賛否両論あるとは思うのですが、遺影にする写真はネットで画像処理してくれる業者に依頼して紫色に近い肌を、所謂肌色に近くしてもらいました。ネットですので頼みやすかった事もありますが、作業する方には申し訳ないのですがとメールをして、なるべく肌色にしてくださいとお願いしました。みれば普通の大きさの赤ちゃんではないことは解りますし、色も紫。おどろかれたかもしれません。でも数日後に見事に違和感なく、肌色になったタオルにくるまれた息子の写真が届きました。これを遺影にしました。



4.遺骨ペンダント

小さい子だと骨が残らない事も多いのですが、息子は骨太だったのか、、、しっかり骨が残ってました。あーここが肋骨ね!骨盤ね!って解る位に。それでも分骨用の骨壺の底が埋まる程度にしかなりませんでした。
  私はその遺骨を遺骨ペンダントにしました。様々なものがあるのですが、普通の洋服で付けていても違和感なく、毎日ずっとつけていられるように、ちょっと金額ははりましたが、プラチナ製ものにしました。
  そのサイトの運営者の方からのメールにもまた泣かされました。その方も同じ様に子供を亡くし、それがきっかけでお仕事されているようでした。同じ経験の方からの、励ましは、どこか心に響くものがあって、何度もそのメールを読み直して泣きました。

こちらです。
http://memoria-areca.net/

供養の仕方は人それぞれかと思います。賛否両論あるとは思います。

でも私は「なかったこと」にはしたくなかった。その一点でした。あの子はちゃんとお腹の中では元気に動いていたし、3D超音波画像はもうかわいくて仕方なかったし、ちゃんと人間の形で産まれてきて、決して「なかったこと」にはできなかったのです。

 妊娠途中でダメになってしまうと、周りはなかったことにしてくれます。もちろんよく解らないからですし、私を気を遣っての事です。私もまったく想像できませんでした。昔、法律の授業で胎児は人間かみたいな議論を聞いた時にも、まったく想像できず、胎児はまだ人間ではないのかなぁなんて思った事もあったくらいです。でも、本当は産まれる時期ではなかった子供の姿は、ちゃんと人間だって思えました。だから、もちろん知らない人に訴えるような事はしないけど、私の中だけでも「なかったこと」にはしたくなかったのです。

 これもエゴでしょうか。

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